【第39回】意外と知らない「宝くじ」の現実
私の収入は平均的? アラサー女子がざわつく お金のハナシ(39)
私の収入は平均的? アラサー女子がざわつく お金のハナシ(39)
【第39回】意外と知らない「宝くじ」の現実
初回から読む
生きていくうえで、切っても切れない「お金」のこと。「いくら貯金すればいいの?」「みんなはお給料をいくらもらっているの?」。いろいろ疑問や不安はあれど、仲良しの子にも、同期の子にも意外と聞けない――それが「お金」。そんな悩める20〜30代の女子のお財布事情と疑問をズバリ解決します!

Illustration/Akiko Hiramatsu

宝くじ、買ったことある?

 

「年末ジャンボ宝くじ」のCMが流れたり、宝くじ売り場に長蛇の列ができていたりすると「あぁ、そろそろ今年も終わりだなぁ」と感じるのは、私だけではないのではないでしょうか。そのぐらい、私たちの生活に浸透し、風物詩ともなっているのが宝くじ。

 

では、実際に宝くじを購入したことがあるというアラサー女子はどのぐらいいるのでしょうか。

 

ROLA編集部が25~34歳の女性読者427名に、宝くじを購入したことがあるかどうかアンケート調査を行ったところ、「購入したことがある」と答えた人は275人と、全体の64.4%に及びました。つまり、半数以上の人が宝くじの購入経験があるということになります。

 

39

 

宝くじの期待値

 

「この売り場から5億円の当選が出ました!」とか、「今年の年末ジャンボは史上最高、一等前後賞あわせて10億円!」なんて聞くと、その夢のような数字に、ついつい期待が膨らんでしまいますよね。

 

実際のところ、宝くじは、その仕組み上、購入額に対してどのくらいのリターンが期待できるものなのでしょうか。

 

答えは、宝くじによっても異なりますが、おおよそ45%前後。つまり、1万円購入した場合、55%の5,500円は主催者の利益になるというわけ。そして、4,500円程度が平均的に戻ってくる仕組みになっているということです。

 

こうした平均的に期待できるリターンのことを、専門用語で「期待値」と呼びますが、実は、宝くじの期待値は、一般的なギャンブルと比べてもかなり低め。競馬の期待値は75%前後、パチンコの期待値は90%前後あることを考えると、いかに宝くじの分が悪いかがお分かりいただけるのではないでしょうか。

 

もちろん、お金を何に使うかは、それぞれの人の自由です。宝くじを買ってはいけないという話ではありません。でも、宝くじを買うのであれば、本気で一発逆転を狙うのではなく、ゆとり資金の一部を使って「抽選日まで期間限定で夢を見られるもの」と割り切って購入するぐらいのいさぎよさが欲しいところです。

 

 

高額当選者の7割が自己破産!?

 

もしも宝くじで高額当選したら、あなたはどうしますか。「まずは仕事を辞めて、リゾートで2週間ぐらいのんびりしたいなぁ」「現金で都心にマンションを買って、住居費なしで暮らしたい」「両親にちょっとリッチな温泉旅行をプレゼントしてあげたい」———いろんな夢が膨らみますね。

 

でも実は、実際に高額当選した人みんなの未来がそんなふうにハッピーかというと、そうではないのです。一説によれば、宝くじで高額当選した人のなんと7割がその後、自己破産に追い込まれているとも言われています。

 

宝くじで当選したお金は、毎日仕事をして得たお給料とは違い、棚からぼたもちのような、突然ふって湧いたともいえるお金です。そして、これまでコツコツと貯めてきたお金の何百倍、何千倍ものお金が、突然自分のものになるわけです。これまで扱ったことのない額のお金を手にすることで、金銭感覚が狂い、働く意欲をなくし、贅沢にお金を使うことに快感を覚えてしまうのは、よほど自制心のある人でない限りは、ある意味仕方のないことともいえるかもしれません。

 

宝くじの主催者側も、こうした状況を懸念しており、1,000万円以上の高額当選をした人には、「冷静になって落ち着くこと」「仕事は辞めないこと」「まずローンの返済を優先すること」といった注意事項をまとめた無料の小冊子を配っているそう。

 

とはいえ、買わなければ当たらないのが宝くじ。現実をわかったうえで、ゆとり資金でちょこっと夢を買ってみる。そんなお付き合いの仕方が、宝くじとのよい関係といえるかもしれませんね。

プロフィール
大竹 のり子
ファイナンシャルプランナー 株式会社エフピーウーマン代表取締役出版社の編集者を経て2005年4月に女性のためのお金の総合クリニック「エフピーウーマン」を設立。現在、雑誌、講演、テレビ・ラジオ出演などのほか、人生の“やりたい”を“できる”に変える『お金の教養スクール』を運営中。『なぜかお金に困らない女性の習慣』(大和書房)、『女性のためのお金と正しく付き合う7つの授業』(宝島社)など著書は50冊に及ぶ。
『お金の教養スクール』
http://www.fpwoman.co.jp/school.html